大腸炎/大腸がん

  • HOME>
  • 大腸炎/大腸がん

大腸炎

大腸炎

大腸炎は大腸内で炎症が起きている状態のことを指します。一言で大腸炎と言ってもさまざまな疾患があり、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や虚血性腸炎、感染性腸炎などが挙げられます。

疾患ごとに治療方法も異なりますので、的確な検査と正確な診断が必要です。大腸炎の放置は大腸がんや腸閉塞などに繋がる恐れもあるため、大腸疾患の疑いがある場合には早めの受診をおすすめします。

考えられる疾患

  • 大腸がん(大腸ポリープ)
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)
  • 虚血性腸炎
  • 感染性腸炎 など

症状

  • 下痢
  • 血便・下血
  • 吐き気・嘔吐
  • 発熱
  • 腹痛 など

大腸がん

大腸がん
大腸がんは、大腸の粘膜に生じた悪性腫瘍のことを指します。進行性の疾患であり、がん細胞が増えるにつれて腸壁の深部へと浸潤していきます。進行した大腸がんは治療が難しくなるだけでなく、リンパ節や他の部位への転移を起こすこともあります。

しかし、初期の大腸がんは自覚症状に乏しいため、血便や下血などの症状を自覚するころには進行がんとなっているケースも少なくありません。男女ともにがん死亡率の上位を占める疾患ですので、定期的な検診による早期発見・早期治療が重要となります。

大腸がんの症状

  • 血便・下血
  • 便通異常(便秘・下痢)
  • 残便感・便が細くなる
  • 貧血
  • 腹痛
  • 体重減少 など

※初期段階では自覚症状に乏しいことがほとんどです。

大腸がんの病期分類(ステージ)

大腸がんの病期分類は「ステージ」で表わされます。0からⅣまでの5段階が存在し、ステージに応じて治療方針が異なります。基本的には治療が早いほど低侵襲な対処が可能となりますので、大腸がんの予防・早期発見を意識することが大切です。

大腸の粘膜に形成されるイボ状の病変を「大腸ポリープ」と呼びます。大腸ポリープは腫瘍性と非腫瘍性の2つに分けられ、このうち腫瘍性のものは、将来的に大腸がんとなる可能性があります。

大腸がん発見のための検査法

大腸がんの検査方法には以下の方法があります。大腸がんは40歳を超えると発症リスクが上がる傾向にあるため、40歳になったら一度検査を受けるようにしてください。ただし、40歳以下の方でも大腸がんが疑われるような自覚症状がある場合は、大腸カメラ検査をおすすめいたします。

便潜血検査 簡便
安価
精度は高くない
検診受診率が低い
大腸内視鏡 直接観察の上、治療も可能
肛門部観察も可能
前処置が必要
一部の患者さんで挿入困難
注腸検査
(バリウム)
全体像が把握できる 前処置が必要
侵襲が高い
残渣によりpoor study(プアスタディ)
放射線被爆
CT-Colonography 便潜血よりも病変検出精度が高い
注腸や大腸内視鏡検査よりも検査時間が短く低侵襲
大腸以外の臓器も同時にがんスクリーニングができる
前処置が必要
残渣によるartifact(アーチファクト)
放射線被爆
読影者によって病変検出能に大きな差がある.読影に時間がかかる
カプセル内視鏡 低侵襲 一部の患者さんのみ保険適用
前処置が必要
高価
所見に時間がかかる
PET-CT 大腸がん、13mm以上の腺腫(ポリープ)は90%が検出可能
病変の場所もよくわかる
生理的集積が9%ある:炎症、便秘、脂肪酸(糖代謝の盛んな細胞に集積)
高価
放射線被爆

大腸がんの治療―早期発見・早期治療が重要です―

初期の大腸がんであれば、内視鏡検査時にそのまま切除可能です。一方、進行したがんが外科的主従や抗がん剤治療が必要となります。

大腸がんは「いかに早く見つけるか」にかかっていると言っても過言ではありません。初期は自覚症状に乏しいことがほとんどですので、40歳を過ぎて一度も内視鏡検査を受けたことがない方は、必ず検診を受けるようにしてください。

また、大腸がんは若い方でも発症することがあります。血便・下血や長期にわたる便秘異常、体重減少など大腸がんが疑われる症状がある場合には、大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を受けてください。

06-6228-3232

オンライン診療受付